ダイエットの敵は脂質?本当に? 大阪 下半身 パーソナルトレーニング
脂肪は良くない。脂肪は太ると思っている世間のほとんどの方にお話しします。基礎代謝って聞いたことありますよね。じっとしていても生命を維持するためのエネルギーを基礎代謝と言います。
脳はブドウ糖がエネルギーなので、1時間に5g必要です。5g×24時間=120g1gは4キロカロリーなので、4×120=480キロカロリー。
ブドウ糖は脳が生きるためにはなくてはならないのです。血糖値が高かったり、ヘモグロビンA1c(酸素を運搬するヘモグロビンにブドウ糖がくっついている)が少しでも高いと、大騒ぎの日本。実際、足が壊疽からの切断、目の網膜が破壊されたり、腎臓がダメになり透析になったりと、体をむしばんでいきます。
心臓、肺、皮膚、筋肉は脂肪がエネルギーで100g必要です。脂肪1gは9キロカロリーのため、9×100=900キロカロリー。480+900=1380キロカロリー。これが基礎代謝量として必要なエネルギーになります。
それを食事から摂っています。ブドウ糖は白いご飯お茶碗に1杯(40g)×3食=120gで摂れます。
脂肪を100g摂るためには、お肉100g中に脂肪が15g入っています。つまりお肉600gが必要になります。また活発に動く人は2400キロカロリー必要と言われています。
ブドウ糖は、どんな人も必要量は一緒で480キロカロリー。残り約2000キロカロリーは、脂肪を200g=お肉1.2kgに相当します。脂肪を犯人扱いしないように。
では、このぷよぷよ脂肪は何からなのか。脂肪と言っても、色んな種類があります。
脂肪の種類
・コレステロール
・リン脂質
細胞膜の構成材料
・中性脂肪(私たちが気にしているところ。血中では中性脂肪、皮下では皮下脂肪、内臓脂肪もあります。)
中性脂肪は身体のエネルギーになり、体温を保つことや内臓を衝撃から守ってくれ、生きるために必要なものの1つ。またリン脂質の材料にもなります。少ないと生きていけません。でも多すぎると困りますよね。
脳のエネルギー、ブドウ糖は生きていくためには必要だけれども、多いと身体の大事なタンパク質にくっついてしまうため、余ったブドウ糖を肝臓で、グリコーゲンに貯えたり脂肪酸(中性脂肪)やコレステロールに変えることで対応しています。
ブドウ糖は、脳がまず使い、残りを肝臓や筋肉で蓄え、余ったら脂肪酸(中性脂肪)へいきます。
ブドウ糖以外の糖はどうなるのか。果糖(果物に含まれている糖)。砂糖(ブドウ糖+果糖)。乳糖(ブドウ糖+ガラクトース)。
果糖、ガラクトースは脳には利用できません。またブドウ糖よりも危険なのです。そのため肝臓で速やかにほとんど脂肪酸(中性脂肪)やコレステロールに変えているのです。
つまりブドウ糖以外の糖は、ほとんど脂肪酸(中性脂肪)へいくのです。ぷよぷよの原因がわかりましたね。ブドウ糖以外の糖が、犯人なのです。
皮下脂肪になりやすいのは、砂糖よりも果物に含まれている果糖です。また果物はあまり食べ過ぎると良くないという新聞記事もあります。
ダイエットとは体重を減らすことではなく、食事療法のことをいいます。世間では、体重を落とすことが、ダイエットとして言われています。なので私もダイエットって言うようにしていますが。
脳のブドウ糖1日の必要量120gをカットしたら、身体のタンパク質が300g壊されます。体重は1日で1.2kg落ちます。タンパク質からブドウ糖をつくりますので糖新生がおきています。タンパク質壊したくありません。
「1ヶ月で5kg落ちました!」「2ヶ月で簡単に10kg落ちました」などの宣伝は全て自分の身体を壊しているからです。体重を減らすというのは簡単です。しかし恐ろしい。骨や筋肉、血管などボロボロに。
脂肪は1kg落とそうとするなら、9000キロカロリーのため消費するためには、フルマラソン2回に相当するみたいです。脂肪は動かないと落ちません。
余分な物(ブドウ糖以外の糖)を控え、足らない物を摂る。骨や筋肉、血管は強くする。余分な脂肪を作らないようにする。これが本当の健康を考えた正しいダイエットです。
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