ご飯は角砂糖〇〇個分?

ご飯の糖質を角砂糖に換算するのは間違いです!
【ご飯の糖質を角砂糖に換算してはいけない理由】
ご飯(お米)の主な糖質は、でんぷんです。
でんぷんは、だ液に含まれている消化酵素(アミラーゼ)によって、麦芽糖に分解されます。
だ液で麦芽糖になりきれなかったでんぷんは、十二指腸ですい液の働きによって、完全に麦芽糖になります。
麦芽糖が小腸にたどりつくと、小腸から出ている消化酵素(マルターゼ)によって、ブドウ糖に分解されます。
ブドウ糖になってようやく、身体に吸収できるようになります。
ブドウ糖は、小腸にある毛細血管から吸収されて肝臓に運ばれます。
ブドウ糖の一部は、肝臓でグリコーゲンに形をかえてたくわえられます。
残りは身体全体に送られて、身体を動かすためのエネルギーになったりします。
分解されると糖類の種類が違います。
でんぷんは分解されると麦芽糖になります。
麦芽糖は以下の2つの単糖類がくっついた二糖類になります。
麦芽糖(マルトース)=ブドウ糖(グルコース)+ブドウ糖(グルコース)
一方、角砂糖は以下の2つの単糖類がくっついた二糖類になります。
砂糖・ショ糖(スクロース)=ブドウ糖(グルコース)+果糖(フルクトース)
この時点で、構成している糖類の種類が違います。
ブドウ糖と果糖では、身体の中での働きが違います。
「ブドウ糖を摂った人に比べて、果糖を摂った人は太りやすい」というデータもあります。
消化吸収の時間や血糖値の上昇も違います。
このことからもご飯と角砂糖は比較するのは違うことはお分りですね。
ご飯を1杯食べると角砂糖〇〇個食べることとは全く違います。
糖質だからと言って、全てをまとめて考えないように。
糖質の量が同じと言っても、ご飯と角砂糖は比較できないことがお分かりいただけましたでしょうか。
糖質は1gで4kcalなので、どれも同じように感じてしまいますが、細かく見ると違いがあります。
多量の砂糖などが入っているジュースやお菓子は、糖質を角砂糖で換算することが出来るのですが、ご飯の糖質を単純に角砂糖に換算する事は出来ないです。
「ご飯が悪い!」と控えて、ジュースやお菓子を食べているなら、もう一度食生活を見なおしてみてください。
お米を食べ始めるだけで、体重が落ち始める人もいてます。
お米はしっかりと食べて、余分な糖質はカットする事が、ダイエットでは重要です。
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